今日は苦手な電話をかけないといけない、気が進まない会議に出ないといけない。そんな気が重い朝に「よし、腹をくくって行こう」と自分に言い聞かせるときの「腹をくくる」は、英語では I'll bite the bullet and do it. と言うのがいちばん自然です。
「腹」を stomach、「くくる」を tie up と考えて言葉どおりにI'll tie up my stomach. のように言っても、お腹を紐か何かで縛るという意味にしか聞こえず、覚悟を決めるニュアンスはまったく伝わりません。「腹をくくる」に対応する英単語はなく、痛みを覚悟して受け入れるという別の比喩で言い換えるのがポイントです。
I'll bite the bullet and do it.
腹をくくる
これが答えです。以下で、なぜこの言い方になるのかを説明します。
なぜ「I'll tie up my stomach.」ではないのか
bite the bullet は直訳すると「弾丸を噛む」ですが、麻酔のなかった時代に手術の痛みに耐えるため弾丸を噛んだ、という話が由来だとされています(俗説の域を出ないため、そういう言い伝えがある、程度に捉えてください)。そこから「避けられない、つらいことを覚悟して受け入れる」という意味の決まり文句として定着しています。
似た表現に make up my mind(決心する)がありますが、こちらは「決断すること」自体に重きが置かれた、もっとニュートラルな言い方です。「気は進まないけれど、もうやるしかない」という腹をくくる特有の覚悟や苦さまでは含まれないので、状況によって使い分けてください。
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会話で見てみよう
You look nervous. What's wrong?
なんか緊張してるね、どうしたの?
I have to call and cancel on him this morning. I'll just bite the bullet and do it.
今朝、彼に電話してキャンセルの連絡をしないといけなくて。もう腹をくくってやるしかない。
Good luck. Better to get it over with early.
頑張って。早く済ませちゃった方がいいよ。
言い換えのバリエーション
| 英語 | 使いどころ |
|---|---|
| I'll bite the bullet and do it. | 腹をくくってやる、いちばん自然な言い方 |
| I've made up my mind. | 覚悟というより「決めた」という決断そのものを言うとき |
| There's no getting out of it, so I'll just go through with it. | 避けられないと分かった上で、進めるしかないと言うとき |
| I'm just going to get it over with. | 嫌なことを早く終わらせてしまいたいとき |
⚠ ここだけ注意
bite the bullet は「痛みを伴う、避けられないことを覚悟して受け入れる」というニュアンスの表現です。単に前向きな決断を言いたいだけのときは強すぎることがあるので、そのときは make up my mind の方が自然です。
⚡ 3秒まとめ
- 腹をくくるは英語で I'll bite the bullet and do it.
- 腹をくくるを直訳した tie up my stomach は英語として意味が通じない
- 前向きな決断そのものを言うなら make up my mind の方が自然
「これ英語で何て言うんだろう」を、毎日1本ずつ潰していきます。