今日は苦手な人と打ち合わせがある、面倒な報告をしなきゃいけない――そんな朝に口をついて出る「気が重い」は、英語では I'm dreading it. と言います。dread は「(嫌なことが起きるのを)恐れる、気が重くなる」という意味の動詞で、これから起きる嫌な予定への気持ちをそのまま表せます。
ここで「気が重い」を直訳して My heart is heavy. と言ってしまうと、ネイティブには身内の不幸や深い悲しみを表す言い方として響きます。英語の heavy heart は「悲嘆に暮れている」という意味で使われる表現で、今日の仕事が億劫、というレベルの気持ちには重すぎます。日本語の「重い」を単語のまま置き換えるのではなく、dread という「嫌なことを予期して気が沈む」専用の動詞に発想を切り替える必要があります。
なぜ「My heart is heavy.」ではないのか
dread は名詞にも動詞にも使え、I'm dreading it. は「それを思うと気が重い」という現在進行形の言い方です。今この瞬間の重苦しさではなく、これから起きる予定を思うたびに気持ちが沈む、という状態を表すので、進行形で使うのが普通です。何が気が重いのかを言いたいときは I'm dreading the meeting tomorrow.(明日の会議が気が重い)のように、dread の後ろに対象を置くだけで通じます。
少し軽めに「気が乗らない」くらいのニュアンスなら、I'm not looking forward to it.(それを楽しみにはしていない)も便利です。dread は本格的な憂うつ、not looking forward to はそこまで重くない気の重さ、と使い分けると自然です。逆に「気が重い」を heavy という形容詞だけで言おうとすると、そもそも英語として座りが悪く、何が言いたいのか伝わりません。
会話で見てみよう
言い換えのバリエーション
| 英語 | 使いどころ |
|---|---|
| I'm dreading it. | 気が重い、の基本の言い方 |
| I'm dreading the meeting tomorrow. | 何が気が重いのか対象を言うとき |
| I'm not looking forward to it. | 気が乗らない、くらいの軽めのニュアンスのとき |
| I have a bad feeling about today. | 今日は何か嫌な予感がする、と言いたいとき |
- 気が重いは I'm dreading it. が自然な言い方
- heavy heart は悲しみを表す表現なので、日常の気の重さには使わない
- 気が乗らない程度なら I'm not looking forward to it. も使える
「これ英語で何て言うんだろう」を、毎日1本ずつ潰していきます。