目覚まし通りに起きたのに、体の重さが取れていない。日本語ならこの感覚を「寝ても寝た気がしない」の一言で伝えられます。ここで大事なのは、ちゃんと寝てはいる、という点です。睡眠時間が足りなかった話ではなく、眠りの質や回復具合の話です。英語で近いのは I don't feel rested.(休めた気がしない)という言い方です。
ここでうっかり I feel like I didn't sleep at all. と言ってしまうと、相手には「一睡もできなかった」「徹夜した」という話に聞こえます。実際には数時間、あるいは一晩ぐっすり眠っているのに、この言い方だと睡眠時間そのものが足りなかったことになり、伝えたかった『眠ったのに疲れが残っている』という話とはズレてしまいます。
なぜ「I feel like I didn't sleep at all.」ではないのか
I don't feel rested. は、眠った時間の長さではなく、眠りの質や回復具合にフォーカスした表現です。rested は『休養が取れた』状態を指す形容詞で、not rested と言えば『体の疲れが抜けていない』という意味になります。似た言い方に I don't feel refreshed.(すっきりしない)もあり、こちらもよく使われます。
一方で I feel like I didn't sleep at all. は、あくまで『睡眠時間がほぼゼロだった』というニュアンスの決まり文句です。前の晩に何かで眠れなかった、何度も目が覚めた、という場面で使うのが自然で、『ちゃんと寝たのに疲れが取れない』という寝ても寝た気がしないの状況とは原因が違います(医学的には non-restorative sleep と呼ばれますが、日常会話ではここまで硬い言い方をする必要はありません)。
会話で見てみよう
言い換えのバリエーション
| 英語 | 使いどころ |
|---|---|
| I don't feel rested. | 寝ても寝た気がしない、の基本の言い方 |
| I don't feel refreshed. | すっきりしない、というニュアンスに近い言い方 |
| I feel groggy this morning. | 頭がぼーっとしている、というときに |
| I didn't sleep well. | 眠りが浅かった、なかなか寝付けなかった、というとき(寝た気がしないとは少し違う) |
- 寝ても寝た気がしないは I don't feel rested. が近い言い方。睡眠時間ではなく疲れが取れたかどうかを表す
- I feel like I didn't sleep at all. は『一睡もできなかった』という意味になり、寝たのに疲れが取れないという話とはずれる
- 似た状態は I don't feel refreshed. や I feel groggy. でも表せる
「これ英語で何て言うんだろう」を、毎日1本ずつ潰していきます。