朝の通勤電車で乗り換え検索アプリを開こうとしたら、通信速度がガクッと落ちていた。そんな「通信制限にかかった」は、英語では I've hit my data cap. と言います。data cap は「データ通信量の上限」という意味の言葉で、契約している毎月のデータ容量を使い切ってしまった状態をそのまま言い表せます。
ここで「制限」につられて I have a communication restriction. と言うと、相手は何のことか分からず戸惑います。この言い方だと、話すことや連絡そのものを制限されている、まるで発言を禁じられているかのような意味に聞こえてしまうからです。日本語の「通信」は英語では communication ではなく data の話なので、communication ではなく data を使うのがポイントです。通勤中に地図アプリが固まったとき、動画が読み込めなくなったときなど、データ切れを伝えたい場面ならどこでも使えます。
なぜ「I have a communication restriction.」ではないのか
data cap は携帯電話会社との契約で決まっている、月々に使えるデータ通信量の上限を指す言葉です。hit「達する」と組み合わせた hit my data cap という形で使うと、上限に達してしまったというニュアンスがそのまま伝わります。日本語の「通信制限」も、契約上のデータ量を使い切った状態を指す言葉なので、発想自体は data cap と近いところがあります。
実際に速度が落ちている状態そのものを言いたいときは、throttle「(意図的に)速度を落とす」という動詞を使って My data's been throttled. のように言うこともできます。一方 communication restriction は、発言や連絡そのものを制限されているという意味に取られやすく、契約上のデータ量の話には結びつきません。同じ「制限」でも、データの上限には data cap、話す内容の制限には restriction、と使い分けてください。
会話で見てみよう
言い換えのバリエーション
| 英語 | 使いどころ |
|---|---|
| I've hit my data cap. | 通信制限にかかった、の基本の言い方 |
| My data's been throttled. | 速度が落ちている状態そのものを言うとき |
| I'm out of data this month. | データを使い切った、と言いたいとき(米) |
| I've used up my data allowance. | 同じ意味の言い方(英) |
- 通信制限にかかったは I've hit my data cap. が近い言い方。data cap は契約上のデータ通信量の上限を指す
- I have a communication restriction. は、発言や連絡そのものを制限されているという意味に聞こえる
- 実際に速度が落ちている状態は My data's been throttled. のように言うこともできる
「これ英語で何て言うんだろう」を、毎日1本ずつ潰していきます。