準2級プラスは2025年度に新設された級です。準2級に受かってから2級に届くまで2年近くかかる人が多く、その谷間を埋めるために作られました。新しい級なので情報が少なく、準2級の対策本をそのまま使って形式を外す事故が起きやすいので注意してください。
🆕準2級・2級とどう違うのか
いちばん大事な違いはライティングの形式です。
| 級 | ライティング | 一次の合格基準 (満点) |
|---|---|---|
| 準2級 | Eメール + 意見論述 | 1322 (1800) |
| 準2級プラス | 英文要約 + 意見論述 | 1402 (1875) |
| 2級 | 英文要約 + 意見論述 | 1520 (1950) |
一次試験の構成は、筆記85分 + リスニング約25分。問題数は2級と同じ全31問です。二次試験(面接)もあります。
🆕この級を受ける価値があるのはどんな人か
- 準2級に受かったが、2級の過去問で歯が立たない — 一番の想定読者です
- 次の試験まで間があく — 目標がないと勉強が止まる人には有効な中間目標
- 入試や内申で級が評価される — 受験する学校の扱いを事前に確認してください
逆に、2級の過去問で合格ラインに手が届いているなら、そのまま2級を受けたほうが時間もお金も節約できます。
🆕対策の進め方
- 語彙を2級寄りに引き上げる — 準2級の単語帳では足りません。2級の単語帳を「全部覚えなくていい」つもりで回すのが現実的です
- 要約の練習を最優先 — 準2級から来た人にとって完全な新形式。段落ごとに1文でまとめ、自分の言葉に置き換える練習を繰り返します
- 意見論述は準2級の型のまま — 骨格は同じ。語数と語彙を上げるだけ
- 過去問は2級を使う — 新設級なので過去問の蓄積がまだ少ない。2級の問題を「少し難しい練習」として使うのが実務的です
要約は自分では採点しづらい形式の代表です。原文を写しただけになっていないか、要点を落としていないか——ここは第三者の目がないと気づけません。
🆕準2級からの移行プラン(8週間)
準2級に受かった直後の人を想定した進め方です。ゼロから始めるのではなく、足りない2つを足すという考え方をします。
1〜3週目:語彙を2級寄りに引き上げる
準2級の単語帳では届きません。2級の単語帳を、全部覚えないつもりで回します。目標は「見たことがある」状態を作ること。準2級プラスは2級より易しいので、2級の単語帳を7割方カバーできれば十分戦えます。
4〜6週目:要約だけを毎日
ここが最大の新要素です。準2級から来た人にとって、要約は完全な初見形式。1日1段落でいいので、日本語で1文にまとめてから英語にする練習を続けます。教材は過去問でなくて構いません。中学・高校の教科書の英文でも同じ力が付きます。
やり方とテンプレートは要約問題の攻略記事にまとめてあります。
7〜8週目:2級の過去問で腕試し
準2級プラスは新設級なので、過去問の蓄積がまだ多くありません。そこで2級の過去問を「少し難しい練習」として使うのが実務的です。2級で5割取れていれば、準2級プラスは合格圏に入ります。
🆕この級で気をつけたい3つの落とし穴
1. 準2級の教材で対策してしまう
最も多い事故です。準2級プラスにEメール問題は出ません。準2級の対策本で練習すると、出ない問題に時間を使い、出る要約をまったく練習しないまま本番を迎えることになります。
2. 情報が少ないので古い記事を信じてしまう
2025年度に新設されたばかりの級なので、ネット上には導入前に書かれた推測記事が大量に残っています。出題形式や配点については、必ず日本英語検定協会の公式情報で確認してください。
3. 「準2級の少し上」だと油断する
合格基準は一次1402点/1875点。準2級(1322点/1800点)より要求される正答率も上がります。そして何より、要約という新形式が加わることの負荷が大きい。準2級合格から無勉強で受かる級ではありません。
❓よくある質問
Q. 準2級プラスにEメール問題は出ますか?
A. 出ません。ライティングは英文要約と意見論述の2題です。Eメール問題が出るのは3級と準2級だけなので、準2級の教材をそのまま使うと対策がずれてしまいます。
Q. 準2級プラスは飛ばして2級を受けてもいいですか?
A. 問題ありません。準2級プラスはあくまで中間目標として用意された級で、2級を受けるための必須ステップではありません。2級の過去問で各技能6割に近づいているなら、そのまま2級を狙うほうが効率的です。
Q. 準2級プラスの合格基準スコアは何点ですか?
A. 一次試験が1875点満点中1402点、二次試験が625点満点中427点です。準2級と2級のちょうど中間に設定されています。