準1級は大学中級程度・CEFR B2相当。2級から最も大きく変わるのは語彙で、大問1の空所補充がそのまま合否に直結します。そして二次試験は4コマイラストのナレーションという、他の級にはない形式が待っています。

🎯試験の全体像

目安は各技能7割。2級までの「6割」から一段上がります。

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🎯語彙をどう積むか:大問1で決まる

準1級の大問1は空所補充が並ぶだけの単純な形式ですが、知らなければ絶対に解けないという点で残酷です。ここで大きく落とすと、読解とリスニングでの挽回が非常に難しくなります。

  1. 準1級専用の単語帳を1冊。2級の単語帳の延長では届きません
  2. 1周目は意味を見て終わり。1日100語ペースで速く回す
  3. 2周目以降は思い出せなかった語だけ。思い出す練習のほうが読み返しより定着することが実験で示されています
  4. 句動詞を軽視しない。大問1の後半はここが集中的に出ます
現実的な目安準1級の語彙は7,500〜9,000語レベルと言われます。2級が5,000語前後なので、単純に倍近く必要になる計算です。ここは根性ではなく回数で解決する領域です。

🎯ライティングは要約と意見論述の2題

準1級も2024年度から要約問題が加わりました。意見論述はPOINTSから2つ選んで書く形式で、序論・本論・結論のエッセイ構成が求められます。

2級との差は語彙と構成の緻密さで、型そのものは変わりません。詳しくはライティングの記事にまとめてあります。

🎯二次試験:4コマナレーションの組み立て方

準1級の面接最大の関門が、4コマイラストのナレーション(2分)です。何もルールを決めずに臨むと、必ず途中で止まります。

  1. 各コマ1〜2文と決める。合計6〜8文で2分はちょうど埋まります
  2. 各コマの時間の指示(Later that day, / Two weeks later,)から書き出す。これは必ずイラストに書かれています
  3. 登場人物の動作気持ちをセットで言う(He looked worried because ...)
  4. 吹き出しの内容は間接話法で(She said that she wanted to ...)

さらに2024年度から、No.4の質問に話題導入文が付く形に変わりました。質問の前に短い前置きが読まれるので、そこを聞き逃さないことが大切です。

沈黙が最大の失点であることは他の級と同じです。二次試験の記事もあわせてどうぞ。

🎯6か月スケジュールの実例(1日60分)

1〜3か月目:語彙に全振りする

準1級はここで決まります。1日100語ペースで単語帳を回し、3か月で3周を目標にします。1周目は意味を見るだけ、2周目以降は思い出せなかった語だけに絞る。

この時期に過去問を解く必要はありません。語彙が足りない状態で長文を読んでも、知らない語を確認する作業にしかならず時間の無駄になります。

句動詞(get across, put up with など)を後回しにしないこと。大問1の後半はここが集中的に出ます。

4〜5か月目:長文とリスニング

語彙が入ってから長文に入ると、驚くほど読めるようになっています。週2回分の過去問で、設問を先に読む読み方を固めます。

リスニングは同じ音源を繰り返すのが原則。新しい教材を増やすより、1回分を3回聞くほうが伸びます。1回目は普通に、2回目はスクリプトを見ながら、3回目はまた音だけで。

6か月目:ライティングと二次試験

要約と意見論述を週2本ずつ。意見論述は与えられたPOINTSから書きやすい2つを選ぶだけなので、理由をひねり出す必要はありません。

並行して4コマナレーションの練習を毎日5分。各コマ1〜2文と決めて、時間の指示から書き出す型を体に入れます。

🎯準1級で落ちる人の3パターン

1. 2級の延長で行けると思っている

2級と準1級の差は、他の級の差よりはるかに大きい。語彙だけでも5,000語前後から7,500〜9,000語へと倍近く必要になります。2級合格の勢いで受けて、大問1で半分も取れずに終わるのが典型的な失敗です。

2. ナレーションを無計画で受ける

4コマ2分は、型を決めずに臨むと必ず途中で止まります。各コマ1〜2文、時間の指示から書き出す——この2つを決めておくだけで、内容の質に関係なく最後まで話し切れます。

練習では必ず時間を計って声に出すこと。頭の中でやると2分の長さの感覚がつかめません。

3. リスニングを「量」で解決しようとする

準1級のリスニングは1回しか読まれず、内容も抽象的です。ここで多くの人が「たくさん聞けば慣れる」と考えますが、聞き取れていない音は何回聞いても聞き取れません

効くのはスクリプトを見て「なぜ聞こえなかったか」を特定する作業です。知らない単語だったのか、音の連結(リエゾン)だったのか、速度だったのか。原因によって対策がまったく変わります。

よくある質問

Q. 英検2級から準1級までどのくらいかかりますか?

A. 半年〜1年が一般的な目安です。差の大半は語彙量で、2級の約5,000語から準1級の7,500〜9,000語レベルまで積み上げる時間がそのまま期間になります。

Q. 準1級は何割取れば合格できますか?

A. 各技能で7割程度が目安です。2級までの6割から一段上がるため、「なんとなく解ける」状態では届きません。特に大問1の語彙問題は、知識がそのまま点になる部分なので確実に積んでください。

Q. 4コマナレーションで時間が余ったらどうすればいいですか?

A. 余った時間は気にせず、言い切ったところで止めて構いません。無理に付け足して文法ミスを増やすほうが損です。逆に足りない場合に備えて、各コマ2文ずつ話す練習をしておくと安定します。

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