答えmort(死)+ gage(誓約)。完済しても払えなくても、どちらにせよ誓約が「死ぬ」からです。
📖くわしく解説します
mort はラテン語 mors(死)から。mortal(死ぬ運命の)、mortuary(遺体安置所)、immortal(不死の)と同じ family です。gage は「担保、誓約」。合わせて「死の誓約」。住宅ローンの契約書に付ける名前としては、なかなかの迫力です。
なぜ「死」なのか。13世紀の法律家の説明が残っています。借り手が完済すれば、その誓約は用済みとなって死ぬ。借り手が払えなければ、担保にした土地が借り手にとって死ぬ。どちらに転んでも何かが死ぬので mortgage、という理屈です。
この名前が示しているのは、ローンとは「返済の約束」ではなく「土地を人質に取る仕組み」だったということです。中世の借金は、担保を差し出して初めて成立するものでした。現代の住宅ローンも法的な骨格は同じで、返済が滞れば家は銀行のものになります。名前は正直です。
なお発音に注意。t は読みません。「モーゲッジ」に近い音です。日本語話者が「モート-ゲージ」と読むと通じないことがある、有名な落とし穴の単語です。
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🔊この話に出てきた英語を使ってみる
音声ボタンを押すと、ネイティブ発音で読み上げます。
We're still paying off our mortgage.
うちはまだ住宅ローンを返済中です。
❓まとめ
Q. mortgage(住宅ローン)の直訳は「死の誓約」
A. mort(死)+ gage(誓約)。完済しても払えなくても、どちらにせよ誓約が「死ぬ」からです。