答えフランス語の sabot(木靴)から。ただし「労働者が機械に木靴を投げ込んだ」という有名な話は、証拠がありません。

📖くわしく解説します

フランス語の sabot は、農民や工場労働者が履いていた木をくり抜いた靴です。ここから動詞 saboter が生まれ、それが英語に入って sabotage になりました。

広く語られているのは「労働者が抗議のため、機械に木靴を投げ込んで壊した」という説明です。絵になるので有名ですが、これを裏づける同時代の記録は見つかっていません。後から作られた説明である可能性が高いとされています。

より妥当とされるのは、saboter がもともと「木靴でドタドタ歩く」→「乱暴に、雑にやる」という意味だったという線です。つまり最初は「わざと下手にやる」という怠業を指す語であって、機械の破壊は後から加わった意味でした。フランスの鉄道ストライキ(1910年)を報じる英字新聞を通じて、英語に定着したと言われます。

この語感の違いは今でも生きています。sabotage は「内部の人間が、こっそり足を引っ張る」ときに使うのが最も自然です。だから self-sabotage(自分で自分の足を引っ張る)という言い方が成立します。外から攻撃するのは attack であって sabotage ではありません。

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🔊この話に出てきた英語を使ってみる

音声ボタンを押すと、ネイティブ発音で読み上げます。

He's sabotaging his own progress by staying up all night.
彼は徹夜ばかりして、自分で自分の足を引っ張っている。

🏷 妨害 木靴 フランス語 労働運動

まとめ

Q. sabotage(妨害工作)の語源は「木靴」

A. フランス語の sabot(木靴)から。ただし「労働者が機械に木靴を投げ込んだ」という有名な話は、証拠がありません。

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