答え中世に大流行したサイコロ賭博の名前が hazard。「運任せ」→「危険」と意味が移りました。
📖くわしく解説します
有力な説では、アラビア語の az-zahr(サイコロ)がスペイン語・古フランス語を経て英語に入りました。中世ヨーロッパで hazard といえば、まずサイコロを2つ使う賭博ゲームの名前だったのです。
このゲームは16〜18世紀のイギリスで大流行しました。チョーサーの『カンタベリー物語』にも登場します。そして賭博である以上、待っているのは運任せの勝ち負け。ここから「偶然に左右されること」→「思いがけない不運」→「危険」へと意味が移っていきました。
面白いのは、この hazard というゲームがのちに簡略化されて、現代の craps(アメリカのカジノの定番)になったとされることです。語は「危険」の側に、ゲームは別名の側に分かれて生き残ったわけです。
現代英語では、hazard は「その場に潜在している危険源」を指します。risk(危険が起きる確率)との違いがここです。a fire hazard(火災の原因になりうるもの)、health hazard、車のhazard lights(危険を知らせるランプ)。「ハザードマップ」も、まさに危険源を示した地図です。
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🔊この話に出てきた英語を使ってみる
音声ボタンを押すと、ネイティブ発音で読み上げます。
Loose wires like that are a fire hazard.
ああいう剥き出しの配線は火災のもとになる。
❓まとめ
Q. hazard(危険)の語源は、アラビア語の「サイコロ」
A. 中世に大流行したサイコロ賭博の名前が hazard。「運任せ」→「危険」と意味が移りました。