📖くわしく解説します
「気にしません」を英語にするとき、多くの日本人学習者はとっさにI don't careを選びがちです。しかし care は「関心を持つ・気にかける」という意味の動詞で、I don't care は文字どおりには「私には関心がない」。Coffee or tea?と聞かれてこう答えると、言った本人は「どちらでも構いません」のつもりでも、相手には「そんなことどうでもいい」という無関心で投げやりな態度として伝わってしまうことがあります。
一方のI don't mindの mind は「気に障る・嫌がる」という意味の動詞なので、I don't mind は「(どちらでも)私は嫌ではありません」というニュアンスです。選択を尋ねられた場面の「気にしません」は、本来こちらのほうが意味として近いことになります。さらにこの使い分けは、アメリカ英語とイギリス英語でも食い違っています。アメリカ英語では選択の場面の I don't care が「どちらでもうれしい」という前向きな意味で日常的に使われる一方、イギリス英語では同じ I don't care が「関心がない・素っ気ない」と受け取られやすく、代わりに I don't mind を使う傾向が強いとされています。
この食い違いは、英米の話者どうしがすれ違う原因にもなります。イギリス人にRed wine or white wine?と聞かれたアメリカ人がI don't care.と答えると、本人は「どちらでも嬉しい」のつもりでも、イギリス人の耳には冷たく響くことがあります。逆にアメリカ人がWhich movie do you want to watch?と尋ねてイギリス人がI don't mind.と答えると、アメリカ人はこれをDo you mind if...?(〜してもいいですか)への返事と勘違いし、一瞬「何の話?」と戸惑うことがあります。
結局のところ、I don't mindはアメリカ英語でもイギリス英語でも冷たく響くリスクが低く、選択を尋ねられて「どちらでもいい」と伝えたいときの無難な選び方です。I don't care は、本当に無関心なときや親しい相手とのくだけた会話で使うぶんには問題ありませんが、初対面やビジネスの場面では避けたほうが安全です。声の抑揚や表情でも印象は変わりますが、迷ったら mind を選んでおくと誤解を防げます。
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❓まとめ
Q. 「Coffee or tea?」に「I don't care.」と答えたら、なぜ相手の顔が少し曇ったのか?
A. care は「関心がある・気にかける」という意味の動詞なので、I don't care は直訳すると「私には関心がない」。選択を聞かれた場面で使うと「そんなのどうでもいい」という投げやりな態度に聞こえることがあります。同じ「気にしません」を伝えるならI don't mindのほうが誤解が少ない言い方です。