答え歓迎しない客に冷めた肩肉を出した、という話は後から作られた説明です。

📖くわしく解説します

「中世のイギリスでは、長居する客に温かい料理ではなく冷えた羊の肩肉を出して『そろそろ帰れ』と伝えた」——非常によく語られる説明ですが、そんな習慣を記録した史料は見つかっていません

この表現が文献に現れるのは1816年、ウォルター・スコットの作品が最初とされます。スコットランド語の cauld shouther という形で、意味はすでに「よそよそしい態度」。料理の話は一切出てきません。

実際には「相手に正面を向けず、肩を向ける」という身振りそのものの描写と考えるのが自然です。肉の話は、19世紀以降に誰かが思いついた「うまい説明」が独り歩きしたものでしょう。

語源としては肉の話が否定されても、身振りの説明としてはよくできています。実際、相手に肩を向けるのは世界共通の拒絶のサインです。だからこそ、この表現は説明なしで意味が伝わります。

使い方は give someone the cold shoulder または get the cold shoulder。ポイントは「怒鳴る」のではなく「無視する」ことです。だから職場の人間関係や友人どうしの気まずさを語るときにぴったり。対義語として、あえて温かく迎えることを roll out the red carpet と言います。

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🔊この話に出てきた英語を使ってみる

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She gave me the cold shoulder all evening.
彼女は一晩中、僕を冷たくあしらった。

🏷 冷たい態度 羊肉 俗説 スコット

まとめ

Q. give someone the cold shoulder(冷たくあしらう)の「冷えた羊の肩肉」説はガセ

A. 歓迎しない客に冷めた肩肉を出した、という話は後から作られた説明です。

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