答え18世紀の画家が手や足の分だけ追加料金を取った、という説明は完全な後付けです。
📖くわしく解説します
よく語られるのは「昔の肖像画は、手や足まで描いてもらうと料金が上がった。だから高いものを an arm and a leg と言う」という説明です。もっともらしいのですが、この表現がアメリカで使われ始めたのは第二次世界大戦後。肖像画の時代とは200年近く離れています。
実際の背景として指摘されているのは、戦争で腕や脚を失った兵士の存在です。「腕1本と脚1本ぶんの代償」と言えば、金額ではなく取り返しのつかない犠牲を意味します。それが誇張表現として値段の話に転用された、と考えるほうが時代と合います。
ただしこちらも決定的な証拠があるわけではなく、正確には「由来不明」。分かっているのは「肖像画説は間違い」ということだけです。
この表現は、値段そのものより話し手の感情を伝える語です。実際にいくらかは問題ではなく、「高すぎて腹が立つ」という気持ちのほうが中心にあります。だから金額を添えずに使うのが普通です。
同じ気持ちを表す仲間も豊富です。a rip-off(ぼったくり)、daylight robbery(白昼堂々の強盗=イギリス英語)、It cost a fortune.(財産1つ分)、break the bank。英語は値段の高さを、必ず何かの犠牲にたとえる——並べてみると、その一貫性が見えてきます。
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🔊この話に出てきた英語を使ってみる
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That bag cost me an arm and a leg.
あのバッグ、めちゃくちゃ高かったんだ。
❓まとめ
Q. cost an arm and a leg(法外に高い)の「肖像画は手足を描くと高い」説はウソ
A. 18世紀の画家が手や足の分だけ追加料金を取った、という説明は完全な後付けです。
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