答え英語圏でも断りは間接的。「考えます」は日本語の「検討します」とほぼ同じ重さで使われます。
📖くわしく解説します
「欧米人ははっきり No と言う」という思い込みは、かなり事実と違います。断りが直接的かどうかは言語ではなく場面と関係性で決まり、英語にも婉曲な断り方が山ほどあります。
代表格が I'll think about it.(考えておきます)。本当に検討している場合もありますが、その場を穏やかに終わらせるための定型句として使われる頻度のほうが高い。日本語の「検討します」「持ち帰ります」とほぼ同じ位置にあります。
同じ系統の表現を並べると、パターンが見えてきます。Let me get back to you.(追って連絡します)、That could work.(いけるかもしれませんね)、We should do that sometime.(いつかやりましょう)、I'm not sure that's going to work for us.(うちには合わないかも)。時期を曖昧にする語(sometime、later、at some point)が入ったら、ほぼ社交辞令だと思って構いません。
では本気の合意はどう見分けるか。具体的な日付・数字・次の行動が出てくるかどうかです。Can we meet Thursday at 3?、Send me a proposal by Friday. ——ここまで来て初めて Yes です。逆に自分が断るときも、この定型句をそのまま使えば角が立ちません。
スポンサーリンク
🔊この話に出てきた英語を使ってみる
音声ボタンを押すと、ネイティブ発音で読み上げます。
I'll think about it and get back to you.
検討して、また連絡しますね。
❓まとめ
Q. 「I'll think about it.」は、たいてい NO です
A. 英語圏でも断りは間接的。「考えます」は日本語の「検討します」とほぼ同じ重さで使われます。
💬ネイティブの本音と日本人の誤解 の他のネタ
電話を切るときのお決まりの一言 "I'll let you go."(あなたを解放してあげます)。でも、相手は本当に忙しいのでしょうか? この一言、文字どおりの意味で言われていないとしたら、何のためにあるのでしょう?
"Can I get a coffee?" ――アメリカのカフェでは当たり前のこの注文、イギリスでは「失礼」に聞こえることがあるのはなぜ?
"I could care less." と "I couldn't care less." ——アメリカ人は正反対の意味に見えるこの2つを、同じ「どうでもいい」として使っている。なぜ "not" が消えても意味が変わらないのでしょうか?
ビジネスメールの結びでよく使う "Please advise."。「ご教示ください」のつもりで添えるこの一言、ネイティブの間では「もっとも険のあるフレーズ」の1位に選ばれたことがあると知っていましたか?