答え中世までは「クニヒト」「クネー」と k を読んでいた。発音だけ消えて綴りが化石として残った。
📖くわしく解説します
古英語 cniht(少年、従者)は「クニヒト」、cnēow(膝)は「クネーウ」。kn- の k はしっかり発音されていました。ドイツ語の Knie(クニー)、オランダ語の knie に今もその音が残っています。
17〜18世紀にかけて、英語話者は語頭の kn- が発音しづらいと感じるようになり、k の音を落としました。ところがそのころには印刷術で綴りが固定されてしまっていたため、文字だけが残ったのです。
同じ運命をたどったのが gnaw、gnome の g、write、wrist の w、half、talk の l。英語の「読まない文字」の大半は、過去の発音のスクリーンショットです。
この kn- の音は、実はいきなり消えたわけではありません。17世紀の記録には、kn- を「フン」に近い音で発音していた過渡期の証言が残っています。k → 弱い喉音 → 無音という段階を踏んで、100年ほどかけて落ちていきました。
同じ理由で残った黙字のグループを整理すると、覚えやすくなります。kn-(knee, knife, knock, knot)、gn-(gnaw, gnome, gnat)、wr-(write, wrist, wrong)、-mb(lamb, comb, thumb)、-lk(talk, walk, folk)。語頭・語末の子音が2つ重なる形は、英語が最も嫌う並びだと分かります。
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❓まとめ
Q. knight や knee の k は、昔は本当に発音していた
A. 中世までは「クニヒト」「クネー」と k を読んでいた。発音だけ消えて綴りが化石として残った。