答えフランス語の u を、中世の書き手が v(=f の音)と読み違えた——という説が有力です。
📖くわしく解説します
lieutenant はフランス語で lieu(場所)+ tenant(保持する者)、つまり「上官の代わりを務める者」。副官・中尉のことです。フランス語では「リュトナン」に近い音になります。
アメリカ英語はこれをほぼそのまま 「ルーテナント」と読みます。ところがイギリス英語は 「レフテナント」。f の音がどこからともなく現れます。
有力な説明はこうです。中世の写本では u と v が同じ文字として書かれていました。lieu- の u を v と読み取った書き手がいて、v はやがて f の音に転じた。つまり読み間違いが定着してしまったというわけです(古い綴りに leftenant, luftenant といった形が実際に残っています)。
この英米差は、軍隊や海軍の階級で特に顕著です。他にも英 schedule(シェジュール)/ 米(スケジュール)、英 herb(ハーブ、h を読む)/ 米(アーブ、h を読まない)など。映画やドラマで「あれ?」と思ったら、まず英米差を疑うと大体当たります。
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🔊この話に出てきた英語を使ってみる
音声ボタンを押すと、ネイティブ発音で読み上げます。
Lieutenant, report to the bridge.
中尉、艦橋まで来てくれ。
❓まとめ
Q. lieutenant を、イギリス人はなぜ「レフテナント」と読む?
A. フランス語の u を、中世の書き手が v(=f の音)と読み違えた——という説が有力です。