答えhat→hate、bit→bite、not→note。読まれない e が、前の母音を「アルファベット読み」に変えます。

📖くわしく解説します

英語圏の小学校では、この e を magic e(魔法の e)と教えます。自分は音を出さないのに、ひとつ前の母音を長音(アルファベットの名前どおりの読み)に変えるからです。

hat(ハット)→ hate(ヘイト)/ bit(ビット)→ bite(バイト)/ not(ノット)→ note(ノート)/ cut(カット)→ cute(キュート)。並べてみると、規則性は驚くほどきれいです。

なぜこうなったのか。中世英語では語尾の e を実際に発音していて、その分だけ前の母音が長く読まれていました。やがて語尾の e の音は消えたのに、長くなった母音のほうは残った。そこへ大母音推移が重なって、長母音の音色まで変わった——という二段構えの結果です。読まれない文字が、実は一番仕事をしている珍しい例です。

この magic e は、フォニックスの中でも最も費用対効果が高いルールです。該当する語が非常に多く、しかも例外が比較的少ない。cap/cape、pin/pine、hop/hope、tub/tube、rat/rate——ペアで覚えると一気に定着します。

もちろん例外もあります。have、give、love、come、some、done は magic e に見えて長音になりません。理由は英語が語末の v を嫌うためで、have を hav と書けないので e を足しただけ。この e は仕事をしていない飾りです。例外の理由まで知っておくと、混乱しなくなります。

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🔊この話に出てきた英語を使ってみる

音声ボタンを押すと、ネイティブ発音で読み上げます。

I hate to bite into a hot pie.
熱いパイにかぶりつくのは苦手だ。

🏷 magic e 発音 母音 フォニックス

まとめ

Q. 語尾の e は飾りではない。前の母音の読み方を変えるスイッチ

A. hat→hate、bit→bite、not→note。読まれない e が、前の母音を「アルファベット読み」に変えます。

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