答え実は「間」の差はコンマ数秒の世界の話で、世界10言語を比べた研究では、日本語も英語も、むしろ間を置かずにすぐ答える部類に入っていました。
📖くわしく解説します
英会話学習者の間では「日本人は沈黙に強いが、欧米人はすぐ話し出すので、間が空くと気まずく思われる」という話がよく語られます。この「間の文化差」、実際のところ何秒くらいの話なのでしょうか。
手がかりになるのが、言語学者タニア・スティヴァーズらが2009年に米科学アカデミー紀要(PNAS)で発表した研究です。デンマーク語・英語・日本語・韓国語・ラオ語など10の言語の雑談を録音し、ある人の発話が終わってから次の人が話し始めるまでの「間(ま)」をミリ秒単位で測定しました。
結果、最もよく見られた間(モード値)は言語によって0ミリ秒〜300ミリ秒の範囲に収まり、10言語全体の中央値もわずか約100ミリ秒(0.1秒)でした。しかも日本語と英語は、どちらも間を置かずに即座に答える側の言語で、「欧米は速く、日本は遅い」という単純な差は見られなかった、というのがこの研究の指摘です。
つまり文化による差はあっても、その幅はせいぜいコンマ数秒で、私たちが「気まずい」と感じるような数秒間の沈黙とはケタが違います。英会話中に一瞬の間が空いても、相手はミリ秒単位の違いを意識して身構えているわけではありません。本当に気まずい沈黙は、どの言語圏でも等しく気まずいもの、と考えて気楽に構えるほうが実情に近いといえそうです。
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🔊この話に出てきた英語を使ってみる
音声ボタンを押すと、ネイティブ発音で読み上げます。
There was an awkward silence before anyone spoke.
誰も話さないまま、気まずい沈黙が流れた。
❓まとめ
Q. 会話の「気まずい沈黙」、何秒からアウト? 文化によって本当に差があるのか
A. 実は「間」の差はコンマ数秒の世界の話で、世界10言語を比べた研究では、日本語も英語も、むしろ間を置かずにすぐ答える部類に入っていました。