答え古英語の文字 þ(ソーン)を印刷機が持っておらず、形の似た y で代用した名残。
📖くわしく解説します
古英語・中英語には þ(ソーン) という文字があり、th の音を表していました。The は þe と書かれていたのです。
15世紀、イギリスに導入された印刷機はドイツやオランダ製で、活字に þ がありません。そこで印刷業者は形が似ている y で代用しました。こうして þe が ye と印刷されるように。
つまり Ye Olde Coffee Shoppe は、読み方も意味も The Old Coffee Shop。今「イェ・オールデ」と読んでいる人は、600年前の活字不足に付き合わされているわけです。
ちなみに英語は他にも ð(エズ)、ƿ(ウィン)、ȝ(ヨッホ)といった文字を失っています。
この þ という文字は、実は今も生きています。アイスランド語では現役の文字で、Þingvellir(シンクヴェトリル)のように使われます。英語だけが手放したわけです。
現代の看板で Ye Olde Shoppe が使われるのは、「古めかしく見せる」ための演出です。パブや土産物屋がわざと採用しています。そして語尾の -e(Olde、Shoppe)も同じ理由で足された飾りで、中英語では実際に発音されていた語尾の名残。本物の古語ではなく、古語のコスプレだと思って眺めると、街の看板が少し面白くなります。
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❓まとめ
Q. 看板でよく見る Ye Olde Shoppe の Ye は、実は「The」
A. 古英語の文字 þ(ソーン)を印刷機が持っておらず、形の似た y で代用した名残。