答えアラビア語 amīr(司令官)+ al(the)から。amir はエミール(首長)と同じ語です。

📖くわしく解説します

アラビア語の amīr al-baḥr は「海の司令官」。この amīr al- の部分がひとかたまりで中世ヨーロッパに入り、amiral となりました。アラビア語の定冠詞 al が、単語の中に埋め込まれたまま化石化しているわけです。

では最初の d はどこから来たのか。ラテン語の admirari(感嘆する)に引きずられて、綴りが admiral に変わったと考えられています。意味は無関係なのに、似た単語に引っ張られて形が変わる——語源ではよくある現象です。

同じ amīr は、中東の称号エミール(emir)としても英語に入っています。つまり英語には、同じアラビア語が2つの違う顔で存在していることになります。

この d の混入は、民間語源が綴りを書き換えた典型例です。ラテン語 admirari(感嘆する)と結びつけた誰かが、意味の関係がないまま形だけを近づけました。admire(感嘆する)と admiral(提督)は、綴りが似ているだけの他人です。

階級としての admiral は、海軍で最上位の将官を指します。ちなみに蝶のレッド・アドミラル(アカタテハ)も同じ語で、羽の模様が提督の制服に見えたことから。アラビア語の司令官が、英語では提督と蝶になった——語の旅路としてはかなり数奇な部類です。

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He was promoted to admiral.
彼は提督に昇進した。

🏷 提督 アラビア語 冠詞 海軍

まとめ

Q. admiral(提督)の a- は、アラビア語の冠詞だった

A. アラビア語 amīr(司令官)+ al(the)から。amir はエミール(首長)と同じ語です。

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