答え中世の暗殺教団を指したアラビア語 ḥashshāshīn から。ただし本当に薬物を使っていたかは疑わしい。

📖くわしく解説します

11〜13世紀、シリアやイランの山城を拠点にしたニザール派イスマーイール派は、要人暗殺を武器としたことで十字軍側から恐れられました。彼らを指す呼び名が ḥashshāshīn(ハシシを使う者たち)。

マルコ・ポーロが伝えた「若者に大麻を与えて楽園を見せ、忠誠を誓わせた」という物語がヨーロッパで大流行し、この語が定着しました。

ただし現代の歴史研究では、この薬物の話は敵対勢力による中傷である可能性が高いとされます。ḥashshāsh は単に「ならず者」を指す蔑称だったという説も有力。プロパガンダの一語が、900年後の英単語になったわけです。

現代英語での使われ方は、政治や犯罪の文脈に限られません。character assassination(人格を破壊するような中傷)という言い方が非常によく使われます。物理的に殺すのではなく、評判を殺すという意味です。

似た語との違いも押さえておくと便利です。assassinate は要人を政治的な動機で殺すこと、murder は一般的な殺人、execute は処刑。大統領や首相が殺された事件で murder ではなく assassination が使われるのは、「公人を、思想や政治のために」という条件が語に組み込まれているからです。

スポンサーリンク

🏷 暗殺 アラビア語 十字軍

まとめ

Q. assassin(暗殺者)の語源は「ハシシを吸う者」

A. 中世の暗殺教団を指したアラビア語 ḥashshāshīn から。ただし本当に薬物を使っていたかは疑わしい。

🌏実は外国語だった英単語 の他のネタ

💡 英語の雑学・豆知識をすべて見る