答えイタリア語 banca rotta から。両替商が使う台(banca)を壊す、という発想です。
📖くわしく解説します
中世イタリアの両替商は、広場に台(banca)を出して商売をしていました。この banca が英語の bank の語源です。銀行は、もとをたどればただの机だったわけです。
そして支払不能になった商人は、banca rotta(壊された台)と呼ばれました。これが bankrupt になっています。「実際に台を叩き壊す儀式があった」と説明されることが多いのですが、この部分は史料に乏しく、比喩と考えるべきとされています。
ついでに bankrupt の -rupt は「壊れる」で、erupt(噴出する)、interrupt(割り込む)、corrupt(腐敗する)と同じ仲間。rupt が見えたら「破れる・壊れる」と覚えておくと、初見の単語がかなり読めるようになります。
この語源を知ると、bank という語のイメージが変わります。銀行とは大理石の建物ではなく、広場に出した机から始まった商売でした。ちなみに川の土手(bank)も同じゲルマン語根で、どちらも「細長く盛り上がったもの」という原義でつながっています。
実用面では、go bankrupt(倒産する)、file for bankruptcy(破産を申請する)がセット表現です。日常会話では誇張として This trip is going to bankrupt me.(この旅行で破産する)のようにも使えます。-rupt が見えたら壊れるという手がかりも、あわせて覚えておくと語彙が増えます。
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🔊この話に出てきた英語を使ってみる
音声ボタンを押すと、ネイティブ発音で読み上げます。
The company went bankrupt last year.
その会社は昨年倒産した。
❓まとめ
Q. bankrupt(破産)の直訳は「壊された台」
A. イタリア語 banca rotta から。両替商が使う台(banca)を壊す、という発想です。