答え森で突然わけもなく襲ってくる恐怖は、牧神パンの仕業だと考えられていたから。

📖くわしく解説します

ギリシャ神話の パン(Pān) は、上半身が人間で下半身がヤギの牧神です。森や山に住み、昼寝を邪魔されるととんでもない絶叫をあげて相手を恐怖に陥れた、と伝えられています。

誰もいない山中で理由もなく恐怖に襲われる——古代ギリシャ人はこれを「パンによる恐怖(panikon deima)」と呼びました。それが panic として英語に入っています。

同じく神話から来た単語に tantalize(タンタロス王の永遠の飢え)、cereal(豊穣の女神ケレス)、music(女神ムーサ)、volcano(火の神ウルカヌス)。朝食のシリアルの箱には、ローマの女神の名前が書いてあることになります。

パンは人を驚かせるのが趣味の神でした。突然の物音や説明のつかない恐怖は、すべて彼の仕業とされます。原因が分からない現象に神の名を付けるという、古代の説明方法がそのまま単語になっています。

使い方の幅も広い語です。panic(名詞・動詞)、panicky(うろたえた)、Don't panic.(慌てないで)。経済用語の bank panic(取り付け騒ぎ)、心理学の panic attack(パニック発作)も同じ語。ギリシャの牧神が、いまや医学用語になっているわけです。

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🔊この話に出てきた英語を使ってみる

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Don't panic — we still have time.
落ち着いて、まだ時間はあるよ。

🏷 パニック ギリシャ神話 牧神 cereal

まとめ

Q. panic(パニック)の語源は、ギリシャ神話の牧神パン

A. 森で突然わけもなく襲ってくる恐怖は、牧神パンの仕業だと考えられていたから。

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