答え1880年のアイルランドで、地域ぐるみで無視された土地管理人チャールズ・ボイコット大尉のこと。
📖くわしく解説します
1880年、アイルランドのメイヨー州。地主の代理人だったチャールズ・カニンガム・ボイコット大尉は、小作料の値下げを拒み、応じない農民を立ち退かせようとしました。
これに対して地元の人々が取った行動が見事でした。暴力ではなく、徹底的な無視です。使用人は去り、店は品物を売らず、郵便配達も来なくなり、収穫を手伝う者もいなくなりました。ボイコットは孤立し、最終的にアイルランドを去ります。
この事件は世界中の新聞で報じられ、その年のうちに「boycott」が動詞として使われ始めました。人名がこれほど速く一般名詞になった例は珍しく、しかも本人にとっては最悪の形での不朽の名声です。同じパターンに lynch(治安判事リンチ)、sandwich(サンドイッチ伯爵)、silhouette(財務長官シルエット)があります。
この事件が世界に広まった速さには理由があります。当時アイルランドの土地問題は国際的な注目の的で、各国の特派員がメイヨー州に集まっていました。彼らが本国に送った記事の中で、この新しい抗議手段に名前が必要になったのです。
現代では boycott(消費者が買わない)と strike(労働者が働かない)、embargo(国家が取引を禁じる)が使い分けられます。boycott は買う側の行動という点が肝心。ちなみにボイコット大尉の子孫は今もアイルランドに住んでいるそうで、名字を名乗るたびに説明が要るのは想像に難くありません。
スポンサーリンク
🔊この話に出てきた英語を使ってみる
音声ボタンを押すと、ネイティブ発音で読み上げます。
They decided to boycott the company.
彼らはその会社の不買運動をすることに決めた。
❓まとめ
Q. boycott(ボイコット)は、実在した1人の男の名字
A. 1880年のアイルランドで、地域ぐるみで無視された土地管理人チャールズ・ボイコット大尉のこと。