答え鳥を追い出す係が、茂みの周りだけ叩いて肝心の獲物に手を出さないから。

📖くわしく解説します

中世の狩りでは、勢子(せこ)が茂みを棒で叩いて鳥を飛び立たせ、それを狩人が仕留めました。ただし勢子は茂みの「周り」を叩くだけで、本体には突っ込まない。イノシシなどが潜んでいると危ないからです。

この「肝心なところに踏み込まず周辺をつつくだけ」という絵が、そのまま「本題を避けて遠回しに話す」になりました。ちなみに beat the bush(茂みを直接叩く)だと「核心を突く」側になります。

綴りに英米差があります。アメリカでは beat around the bush、イギリスでは beat about the bush が普通。意味は同じです。

この表現の真価は会議で使えることにあります。Let's not beat around the bush.(回りくどい話はやめましょう)は、相手を責めずに本題へ引き戻せる便利な一言。対になるのが cut to the chase(本題に入る)で、こちらは無声映画時代に「退屈な場面を飛ばしてカーチェイスへ切り替えろ」という編集指示だったのが語源です。狩りと映画、どちらも「本命はどこだ」という話なのが面白いところ。

スポンサーリンク

🔊この話に出てきた英語を使ってみる

音声ボタンを押すと、ネイティブ発音で読み上げます。

Stop beating around the bush and tell me.
遠回しはやめて、はっきり言って。

🏷 遠回し 狩り

まとめ

Q. beat around the bush が「遠回しに言う」になる理由は?

A. 鳥を追い出す係が、茂みの周りだけ叩いて肝心の獲物に手を出さないから。

🍺慣用句のウラ側 の他のネタ

💡 英語の雑学・豆知識をすべて見る