答え18世紀の劇作家が発明した「雷の効果音装置」を、ライバル劇団に丸パクリされた実話。
📖くわしく解説します
1709年、イギリスの劇作家ジョン・デニスが自作の芝居のために、金属板を使った新しい雷の効果音装置を発明しました。ところが芝居は不評ですぐ打ち切り。
その直後、同じ劇場でかかった『マクベス』を観に行ったデニスは、自分が作った雷の音がそのまま使われているのを聞き、こう叫んだと伝えられます。「奴らは俺の雷を盗みやがった!(They stole my thunder!)」
比喩でも何でもなく、文字どおり雷を盗まれた男の恨み言が、300年後も英語のイディオムとして生き残っているわけです。
現代でこの表現が最もよく使われるのは職場です。準備していた発表を先に他人にやられた、自分のアイデアを上司が会議で自分の手柄のように話した——そんなときの He stole my thunder. は、怒りと悔しさをちょうどよく含んだ言い方になります。
同じ劇場から生まれた兄弟表現に upstage があります。舞台の奥(upstage)へ移動すると、相手役は客席に背を向けて自分のほうを向かざるを得ない——つまり共演者から視線を奪うという意味です。今では「目立って人を食う」という動詞として一般語になっています。
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🔊この話に出てきた英語を使ってみる
音声ボタンを押すと、ネイティブ発音で読み上げます。
Sorry, I didn't mean to steal your thunder.
ごめん、手柄を横取りするつもりはなかったんだ。
❓まとめ
Q. steal someone's thunder(手柄を横取りする)は、本当に雷を盗まれた事件が語源
A. 18世紀の劇作家が発明した「雷の効果音装置」を、ライバル劇団に丸パクリされた実話。
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