答えスペインの銀貨「ペソ」の略号 PS を重ねて書いたもの——という説が最有力です。
📖くわしく解説します
18世紀のアメリカでは、スペイン領アメリカで鋳造された銀貨(スペイン・ドル)が事実上の基軸通貨でした。独立後もしばらく法定通貨として通用しています。
商人たちは帳簿に、この通貨を ps(pesos の略)と書いていました。何百回と書くうちに、p の上に s を重ねて一筆で書くようになり、やがて p の丸い部分が省かれて縦棒に s が重なった形が残った——これが $ の正体だ、というのが最も有力な説です。実際、18世紀後半の手書き帳簿には、ps が $ に変形していく途中の字形が残っています。
対抗する説として有名なのが、「ヘラクレスの柱に巻き付いた帯」説です。スペイン銀貨の裏面には、2本の柱にリボンが巻き付いた図案が刻まれており、これを図式化したという話。縦棒が2本の $ はこの説の根拠にされますが、1本線のほうが古いため、分は悪いとされます。
実用面では、記号は数字の前に置くのがルールです($50、50$ ではありません)。読むときは「フィフティ・ダラーズ」。$50.99 は fifty ninety-nine と略して読むのが日常的です。
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🔊この話に出てきた英語を使ってみる
音声ボタンを押すと、ネイティブ発音で読み上げます。
It costs $50, not 50 dollars fifty.
50ドルです、50ドル50セントではありません。
❓まとめ
Q. $ の記号は、なぜあの形?
A. スペインの銀貨「ペソ」の略号 PS を重ねて書いたもの——という説が最有力です。
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