答え有力なのは「かんじきを編む人」説。ただし呼び名としては Inuit を使うのが今の標準です。

📖くわしく解説します

「エスキモーは『生肉を食う者』という侮辱的な意味だから使ってはいけない」——非常に広く知られた説明ですが、言語学的な裏づけは弱いとされています。

現在有力なのは、モンタニェ語(イヌ語)由来で 「かんじき(スノーシュー)を編む人」を意味したという説です。近隣の民族が付けた呼び名が、フランス語経由で英語に入りました。「生肉」説は、後から別の語と混同されて広まったと考えられています。

ところが、ここが大事なところですが——語源が蔑称でないことと、その語を使ってよいかは、まったく別の問題です。カナダとグリーンランドでは、当事者自身が Eskimo を使わないよう求めており、公的にも Inuit(単数は Inuk)が標準です。アラスカでは Inuit に含まれない Yupik の人々もいるため、地域名や民族名で呼ぶのが最も安全です。

英語学習者にとっての教訓は明快です。語源は「使ってよい理由」にならない。呼称については、語源よりもいま当事者がどう呼ばれたいかが唯一の基準になります。

スポンサーリンク

🔊この話に出てきた英語を使ってみる

音声ボタンを押すと、ネイティブ発音で読み上げます。

The Inuit have lived in this region for thousands of years.
イヌイットの人々は数千年前からこの地域で暮らしてきた。

🏷 呼称 イヌイット 俗説 配慮

まとめ

Q. Eskimo は「生肉を食べる人」という蔑称 — 語源としては否定されています

A. 有力なのは「かんじきを編む人」説。ただし呼び名としては Inuit を使うのが今の標準です。

🚫実はガセだった有名な語源 の他のネタ

💡 英語の雑学・豆知識をすべて見る