答え1500年前、複数形の語尾に i の音があり、その影響で前の母音が引きずられて変化した。語尾はその後消滅。
📖くわしく解説します
ゲルマン祖語では、foot の複数形は fōt-iz のような形でした。語尾に i の音がある。人間の口は楽をしたがるので、後ろの i につられて前の ō が前寄りの音に変化します(fōti → fēti)。
この現象をウムラウト(i-mutation)と呼びます。ドイツ語で Buch → Bücher のように点が付くのと同じ原理です。
そして残酷なことに、変化を引き起こした語尾の -iz のほうは、その後きれいに消滅しました。原因が消えて結果だけが残ったのです。
こうしてできたのが foot/feet、tooth/teeth、goose/geese、man/men、mouse/mice、louse/lice。「なぜか母音だけ変わる複数形」の正体は、1500年前に消えた語尾の亡霊です。
ウムラウトを起こした語は7語しかありません。foot/feet、tooth/teeth、goose/geese、man/men、woman/women、mouse/mice、louse/lice。これだけ覚えれば、母音が変わる複数形は全部制覇できます。
面白いのは、この7語がどれも古くて日常的な語だということです。足、歯、ガチョウ、男、女、ネズミ、シラミ。1500年前から毎日使われてきた語だけが、古い変化を保存できた。新しい語(computer、email)がすべて -s で複数形を作るのと、きれいな対照をなしています。
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❓まとめ
Q. foot → feet、mouse → mice の母音が変わる理由
A. 1500年前、複数形の語尾に i の音があり、その影響で前の母音が引きずられて変化した。語尾はその後消滅。