答え閩南語の kê-tsiap(魚醤)が語源。イギリスに伝わった当初はキノコやアンチョビのソースだった。
📖くわしく解説します
17世紀、東南アジアで交易していたイギリス人が出会ったのが、中国系移民の使う発酵魚醤 kê-tsiap(鮭汁)。ナンプラーの親戚のような調味料です。
これがイギリスに渡り、現地の材料で再現が試みられます。当時のレシピ本に載る ketchup はマッシュルーム・アンチョビ・クルミ・牡蠣などのソースで、トマトは影も形もありません。
トマト版が登場するのは19世紀初頭のアメリカ。ハインツが1876年に売り出して世界標準になり、「ケチャップ=トマト」は、200年かけた壮大な中身のすり替えの結果です。
ハインツが世界標準を取れた理由も面白いところです。当時のトマトケチャップは腐りやすく、防腐剤を大量に入れるのが普通でした。ハインツは酢と砂糖の量を増やして保存性を確保するという配合で、防腐剤なしの商品を作り上げます。あの甘酸っぱさは、味の設計ではなく保存の必要から生まれたわけです。
英語での注意点をひとつ。アメリカでは ketchup、イギリスでは tomato sauce と呼ぶことが多く、オーストラリアでも tomato sauce です。イギリスで sauce と言われて出てくるのがケチャップだった、というのは旅行者あるあるです。
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❓まとめ
Q. ketchup はもともと中国語で、トマトは入っていなかった
A. 閩南語の kê-tsiap(魚醤)が語源。イギリスに伝わった当初はキノコやアンチョビのソースだった。
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