答え古英語の man は性別を問わない「人」。男は wer、女は wīf。woman は wīf + man の合体語。
📖くわしく解説します
古英語では man = 人間一般。男性を指す語は別にあって wer、女性は wīf でした。
そこから「女性の人」を意味する wīfmann という語ができ、これが縮まって wimman → woman に。つまりwoman は「wife + man」ではなく「女性 + 人間」です。
一方 wer は単独では消滅しましたが、意外な形で生き残っています。werewolf(狼男)の were は「男」。そして world も、古英語 wer(人)+ eld(時代)で「人間の時代」が原義です。
wīf のほうは wife として「妻」に意味を狭めました。midwife(助産師)の wife は「妻」ではなく「女性」の意味で、mid は「〜と共に」。つまり「女性と共にいる人」です。
この歴史は現代の議論にも直結しています。chairman、policeman、mankind のような -man を含む語が性別に中立か、という論争です。語源をたどれば man は本来「人間」なので中立だ、という主張は成り立ちます。
ただし語源は現代の語感を決めません。今の英語話者の多くは man をまず「男性」と受け取るため、実務では chairperson / chair、police officer、humankind、staffed(manned の代わり) を使うのが標準になっています。語源は面白い知識であって、使ってよい理由にはならない——これは英語を書くうえで大事な線引きです。
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❓まとめ
Q. man はもともと「男」ではなく「人間」だった
A. 古英語の man は性別を問わない「人」。男は wer、女は wīf。woman は wīf + man の合体語。