答えヨーロッパ人が初めて見る動物ばかりだったので、名前を作らず現地の呼び名をそのまま借りました。
📖くわしく解説します
17世紀、北米に渡ったイギリス人は母国にいない動植物に次々と出くわします。ヘラジカ、アライグマ、スカンク、オポッサム。名前を発明する手間より、先住民が呼んでいる名前をそのまま使うほうが早い——こうしてアルゴンキン語族の語彙が大量に英語へ流れ込みました。
moose(ヘラジカ)、raccoon(アライグマ、aroughcun)、skunk(squunck)、opossum(apasum)、chipmunk(シマリス)、caribou、terrapin(カメ)。食べ物では squash(カボチャ類)、pecan、hickory、persimmon(柿)。道具では moccasin、toboggan、tomahawk、wigwam。
面白いのは、綴りが英語らしく削られていることです。aroughcun → raccoon、squunck → skunk。英語話者が聞き取れた音だけが残り、発音しにくい部分は落ちました。借用語は、借りた側の口に合わせて必ず変形します。
地名まで含めると規模はさらに大きく、Massachusetts、Connecticut、Chicago、Mississippi、Ohio などアメリカの州名の半数近くが先住民の言葉に由来します。アメリカの地図は、失われた言語の化石標本でもあるわけです。
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🔊この話に出てきた英語を使ってみる
音声ボタンを押すと、ネイティブ発音で読み上げます。
We saw a moose and two raccoons on the trail.
トレイルでヘラジカ1頭とアライグマ2匹を見かけた。
❓まとめ
Q. moose、raccoon、skunk — アメリカの動物名は、先住民の言葉がそのまま英語になった
A. ヨーロッパ人が初めて見る動物ばかりだったので、名前を作らず現地の呼び名をそのまま借りました。
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