答えラテン語の文法を英語に当てはめようとした17世紀の詩人が言い出した、根拠のないルールです。

📖くわしく解説します

英語では Who are you talking to? のように前置詞が文末に来るのが自然です。ところが1672年、詩人ジョン・ドライデンが「これは品がない」と批判しました。理由はラテン語ではそうならないから。それだけです。

英語はラテン語の子孫ではなくゲルマン語派で、前置詞が動詞と結びついて後ろに残る構造をもともと持っています(look after, put up with)。無理に前に出すと To whom are you talking? のように、日常会話ではかえって不自然になります。

この件でよく引かれるのが「これは私が我慢できない類の英語だ」とチャーチルが皮肉ったという逸話ですが、チャーチルが言った証拠はなく、作り話とされています。ルールも逸話も、どちらも後から作られたものだった、というわけです。

このルールの弊害は、いまも英語教育に残っていることです。学校で「前置詞で終わってはいけない」と習った世代は、無理に前へ出そうとして不自然な文を書きます。ネイティブの書き手も校正者も、現在この禁止を支持していません

使い分けの現実的な目安はこうです。日常会話・メール → 文末でまったく問題なし(Who did you go with?)。格式の高い文書・スピーチ → 前に出すと引き締まる(With whom did you go?)。どちらも正しく、選ぶのは場面。ルールではなく文体の問題だと捉えると、迷いがなくなります。

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🔊この話に出てきた英語を使ってみる

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Who did you go with?
誰と一緒に行ったの?

🏷 前置詞 俗説 ドライデン チャーチル

まとめ

Q. 「前置詞で文を終わらせてはいけない」は、300年前の思い込み

A. ラテン語の文法を英語に当てはめようとした17世紀の詩人が言い出した、根拠のないルールです。

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