答え歌詞の記録が19世紀以降にしか無く、17世紀のペスト大流行とは200年以上あいています。
📖くわしく解説します
有名な解釈はこうです。Ring around the rosie(バラ色の発疹)/ A pocket full of posies(魔除けの花束)/ Ashes, ashes(くしゃみ、あるいは火葬)/ We all fall down(みんな倒れる=死ぬ)。ペストの症状と埋葬をなぞっている、と。
しかし、この説には決定的な弱点があります。まず年代。この歌詞が印刷物に現れるのは19世紀後半で、ロンドンの大疫病(1665年)から200年以上あとです。次に異文の多さ。初期の記録には ashes の行が無いものや、まったく違う終わり方をするものが多数あり、「ペスト解釈」に都合のいい歌詞は比較的新しい版に偏っています。
民俗学者がこの説を斥ける最大の理由は、ペスト説が唱えられ始めたのが20世紀半ばだったことです。数百年間、誰もそんなことを言っていなかった。解釈のほうが後から生えてきたわけです。
この話は、語源デマの見抜き方の教科書のような例です。①証拠となる記録が新しい ②都合のいいバージョンだけを使う ③解釈が唱えられた時期が遅い。この3つが揃ったら、どれだけ話がよくできていても保留にしておくのが安全です。
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That's a nice story, but there's no evidence for it.
いい話だけど、それを裏づける証拠はないんだ。
❓まとめ
Q. 童謡 Ring Around the Rosie はペストの歌 — これは民俗学者にほぼ否定されています
A. 歌詞の記録が19世紀以降にしか無く、17世紀のペスト大流行とは200年以上あいています。