答えヒンディー語 chāmpo(押して揉め)。もとはインドのマッサージのこと。
📖くわしく解説します
ヒンディー語の chāmpnā(押す、揉む) の命令形 chāmpo が語源。18世紀のインドで、イギリス人が受けた頭や体のマッサージを指す言葉でした。
イギリスに持ち帰られた当初も shampoo は「マッサージする」という動詞。1814年、インド出身の実業家サーケ・ディーン・マホメッドが保養地ブライトンに「シャンプー風呂」を開き、のちに国王ジョージ4世の「シャンプー外科医」の称号まで得ています。
「髪を洗う」に意味が絞られたのは19世紀半ば以降。もともとは頭皮マッサージのことだったと知ると、あの容器のネーミングが急に腑に落ちます。
マホメッドという人物がまた強烈です。彼はインド出身でありながら、イギリスで最初のインド料理店を開いた人物でもあります。料理で失敗して破産し、次に始めたのがシャンプー風呂でした。2つの日常語(カレー文化とシャンプー)を英国に持ち込んだ移民ということになります。
実用面では、shampoo は動詞としても使えることを覚えておくと便利です。I need to shampoo my hair.、shampoo the carpet(カーペットを洗う)。ちなみに conditioner は和製英語ではなく通じますが、イギリスでは hair conditioner と言うほうが確実です。
スポンサーリンク
❓まとめ
Q. shampoo の元の意味は「揉め!」という命令形
A. ヒンディー語 chāmpo(押して揉め)。もとはインドのマッサージのこと。
🌏実は外国語だった英単語 の他のネタ
暴走する巨大IT企業や圧勝続きのチームを "a juggernaut" と呼びますが、この単語、もとはインドのある神様の名前だったと知っていましたか?
都会から遠く離れた「ど田舎」を指すアメリカ英語のスラング the boondocks。この単語、実はフィリピンの言語に由来すると知っていましたか?
schadenfreude(人の不幸を喜ぶ気持ち)も zeitgeist(時代精神)も、英語にちょうどいい一言が無かったのでドイツ語をそのまま輸入した単語だった、というのは本当でしょうか?
canoe(カヌー)という単語、実はコロンブスが1492年の航海日誌に書き残した、新大陸からヨーロッパの言語へ渡った最古級の単語のひとつだと知っていましたか?