答えはい。どちらもジェームズ・クック船長の太平洋探検がきっかけで英語に持ち込まれた、ポリネシア諸語起源の単語です。tattooは1769年のタヒチ、tabooは1777年のトンガで、クックの一行が現地の言葉を書き留めたのが英語での最初の記録とされています。

📖くわしく解説します

語源辞典Etymonlineによれば、tattoo(入れ墨)の名詞・動詞としての用法は1769年、クックの第1回航海(1768〜71年)の記録に初めて現れます。タヒチに上陸したクックの一行は、現地の人々が肌に模様を刻む習慣を目にし、その行為を指す現地語を書き留めました。綴りは記録者によって揺れており、クック自身は "tattaw"、同行した博物学者ジョゼフ・バンクスは "tattow" と書いたとされています。語源としては、肌への刺し傷や印を意味するタヒチ語・サモア語の tatau、マルケサス語の tatu が有力とされています。

一方 taboo(禁忌)は、クックの第3回航海中、1777年6月にトンガで記録されました。クックは航海日誌に、現地の人々がある種の食べ物を口にしようとせず、それを tabu と呼んでいたと書き残しています。現地の通訳からは「神聖な・不可侵の・禁じられた・不浄な・呪われた」といった意味が伝えられ、これが英語の taboo(してはならないこと)という意味の基礎になりました。

taboo についてはよく「ta(印)+ bu(特に)」という分解で語源が説明されますが、Etymonlineはこれを民間語源(folk etymology)の可能性があると慎重に扱っています。太平洋の言語を研究する言語学者たちは、これ以上分解できない祖語形としてプロト・ポリネシア語の *tapuを再構築しており、分解説は確証のある語源というよりは後付けの説明にとどまっているのです。同じ語根はマオリ語の tapu、ハワイ語の kapu など、太平洋の広い地域の言語に姿を変えて残っています。

入れ墨を入れる店(tattoo parlor)も、口にしてはいけない話題(taboo topic)も、今ではどちらも英語の日常語ですが、その出自をたどると18世紀の同じ太平洋探検に行き着きます。クックの航海は地図や動植物の標本だけでなく、現地の言葉そのものもヨーロッパへ持ち帰っていた、ということになります。

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Tattoos were once taboo in corporate offices, but attitudes have changed a lot since then.
入れ墨はかつて企業社会ではタブーだったが、その後考え方はずいぶん変わった。

🏷 tattoo taboo ポリネシア語 Captain Cook クック船長 タヒチ トンガ 外来語 gairai

❓まとめ

Q. tattoo(入れ墨)と taboo(禁忌・タブー)。見た目も意味も遠いこの2語、実は同じ18世紀の太平洋航海で英語に入ってきたと知っていましたか?

A. はい。どちらもジェームズ・クック船長の太平洋探検がきっかけで英語に持ち込まれた、ポリネシア諸語起源の単語です。tattooは1769年のタヒチ、tabooは1777年のトンガで、クックの一行が現地の言葉を書き留めたのが英語での最初の記録とされています。

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