答えボクシングで、セコンドがリングにタオルを投げ入れて試合を止めるから。
📖くわしく解説します
ボクサーがもう戦えないと判断したとき、セコンドがタオルやスポンジをリングに投げ込む——これが試合放棄の合図です。選手本人ではなく、選手を守る側が出すサインだというところがポイント。
古くは throw up the sponge(スポンジを投げる)と言いました。19世紀のボクシングでは、ラウンド間に選手の顔を拭くのがスポンジだったからです。それがタオルに置き換わって現在の形になりました。
日常では「もう無理だ、やめる」という意味で使います。ただし『あきらめる』の中でも、限界まで頑張ったうえでの降参というニュアンスが残っているので、単なる途中放棄とは少し違います。
この表現の含みで大事なのは、投げるのが本人ではないという点です。セコンドが投げるということは、まだ戦う気のある選手を、周囲が止めるという構図。だから「あきらめる」の中でも限界まで粘った末の判断という敬意が残ります。
使い分けの目安はこうです。throw in the towel は長く続けた末の断念。give up は中立で、途中放棄にも使えます。call it quits は「もうやめにしよう」という区切り。quit だけだと投げ出した響きが出ることもあるので、頑張った事実を残したいときは towel を選ぶのが正解です。
スポンサーリンク
🔊この話に出てきた英語を使ってみる
音声ボタンを押すと、ネイティブ発音で読み上げます。
After three failed attempts, she threw in the towel.
3回失敗して、彼女はついにあきらめた。
❓まとめ
Q. throw in the towel(降参する)は、なぜタオルを投げる?
A. ボクシングで、セコンドがリングにタオルを投げ入れて試合を止めるから。
🍺慣用句のウラ側 の他のネタ
結婚式の直前に腰が引けてしまうことを、英語では get cold feet(足が冷たくなる)と言います。なぜ「怖気づく」ことが、足の冷たさで表されるようになったのでしょうか?
骨折り損の「無駄な追いかけっこ」を意味する wild goose chase(ワイルド・グース・チェイス)。なぜ、わざわざ「野生の雁」が出てくるのでしょうか?
"Are you pulling my leg?"(からかってるの?)——「脚を引っ張る」がなぜ「からかう・だます」になるのか、ネット上では処刑場の物騒な逸話がよく語られますが、本当でしょうか?
"Cut to the chase."(本題に入ろう)という言い回し、なぜ「追いかける」を意味する chase が出てくるのか? 実はサイレント映画時代の編集用語がそのまま日常語になったのだと知っていましたか?