答えtittle(ティトル)という。英語の慣用句 not one jot or tittle にもこの語が入っている。
📖くわしく解説します
i や j の上に打つ小さな点は、英語で tittle と呼ばれます。ラテン語 titulus(小さな印、見出し)から。title(題名)と同語源です。
そもそもこの点は、中世の写本で i が隣の m、n、u と混ざって読めなくなるのを防ぐために付けられた実用的な目印でした。minimum のように縦棒が並ぶと判読不能になるからです。
そして英語には not one jot or tittle(一点一画たりとも)という慣用句があります。聖書由来の表現で、jot はヘブライ文字で最小の ヨッド(י)、tittle は文字に付ける小さな印。どちらも「最小の書き記号」を指します。
点一つに名前を付け、それを慣用句にまで昇格させる。文字文化の執念を感じる語です。
この点には、実はもう一つの大事な役割があります。トルコ語などでは i(点あり)と ı(点なし)が別の文字で、区別しないと意味が変わります。大文字も İ と I で別物。点1つが情報を運んでいる言語では、tittle は装飾ではありません。
プログラミングの世界では、この点が原因のトラブルまで起きています。トルコ語環境で英大文字化の処理をすると i が İ になってしまうため、システムが誤作動する——通称トルコ語 i 問題です。中世の写字生が読みやすさのために打った点が、21世紀のバグの原因になっているわけです。
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❓まとめ
Q. i の点には、ちゃんと名前がある
A. tittle(ティトル)という。英語の慣用句 not one jot or tittle にもこの語が入っている。
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