答え1818年に受刑者を働かせるために発明された、巨大な踏み車がその正体です。
📖くわしく解説します
1818年、イギリスの技師ウィリアム・キュビットが刑務所向けに考案したのが treadmill でした。受刑者が横に並んで巨大な車輪の段板を踏み続け、その動力で粉を挽く——というものです。
労働時間は1日6時間以上、上る高さは1日あたり山1つ分に相当したとも言われます。あまりに過酷で健康を損なう者が続出し、イギリスでは1898年に事実上廃止されました。
それが20世紀後半、健康器具として復活します。かつて刑罰だったものに、いま人はお金を払って乗っている——語源を知ってからジムに行くと、感想が少し変わるかもしれません。「単調で終わりのない生活」を treadmill と呼ぶ比喩も健在です。
この装置が生まれた背景には、当時の刑罰思想がありました。「労働そのものが更生になる」という考え方です。実際には粉を挽くという生産目的すら二の次で、何も生産しない空回りの踏み車が使われることも珍しくありませんでした。無意味な labor を課すこと自体が罰だったのです。
現代の比喩用法も、この記憶を引き継いでいます。on the treadmill と言えば「同じことの繰り返しで、どこにも進んでいない状態」。the hedonic treadmill(快楽の踏み車)は心理学の用語で、収入や環境が良くなっても幸福感がすぐ元に戻る現象を指します。語源を知っていると、この比喩の重さが違って響きます。
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I feel like I'm stuck on a treadmill.
同じことの繰り返しから抜け出せない気がする。
❓まとめ
Q. treadmill(ランニングマシン)は、もともと刑務所の懲罰装置だった
A. 1818年に受刑者を働かせるために発明された、巨大な踏み車がその正体です。