答えシャム(現タイ)の王が、気に入らない家臣に神聖な白象を贈って破産させた——という逸話から。
📖くわしく解説します
東南アジアの仏教文化圏で、白い象は王権と結びついた神聖な生き物でした。神聖であるがゆえに、労働に使うことは許されません。それでいて象ですから、毎日とんでもない量の餌を食べます。
伝えられている話はこうです。シャムの王は、気に入らない廷臣にわざと白象を下賜した。王からの贈り物なので断れない。売ることも、働かせることも、粗末に扱うこともできない。結果、受け取った家臣は餌代と世話係の費用でじわじわと破産していく——。
この逸話が史実かどうかは確かめようがなく、西洋側で脚色された可能性も指摘されています。ただ、表現としての意味は完全に定着しました。「維持費ばかりかかって役に立たない、しかも手放せないもの」です。使われる場面は、赤字を垂れ流す公共施設、誰も使わない高価な設備、持て余している別荘など。
もうひとつ知っておくと得なのが white elephant gift exchange。欧米のクリスマスの定番ゲームで、あえて使い道のない珍品を持ち寄って交換し合うという遊びです。招待されて「白い象を持ってきて」と言われても、動物園に行く必要はありません。
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🔊この話に出てきた英語を使ってみる
音声ボタンを押すと、ネイティブ発音で読み上げます。
That new stadium turned out to be a white elephant.
あの新スタジアムは、結局とんだお荷物になった。
❓まとめ
Q. white elephant(白い象)が「ありがた迷惑な無用の長物」なのはなぜ?
A. シャム(現タイ)の王が、気に入らない家臣に神聖な白象を贈って破産させた——という逸話から。
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