答えwent はもともと wend(進む)の過去形。go 本来の過去形 ēode は消滅した。

📖くわしく解説します

古英語で go(gān)の過去形は ēode という、まったく似ていない語でした。中英語期に yede / yode として使われていましたが、次第に廃れます。

代わりに入り込んだのが、別動詞 wendan(向きを変える、進む) の過去形 wente。「行った」という意味が近かったため、go の過去形の椅子に座ってしまいました。

元の動詞 wend も生き残ってはいますが、今では wend one's way(道を進む)くらいでしか使われず、過去形は wended という新しい形に作り直されています。過去形を奪われて、代わりを自作したわけです。

こういう「別語源の寄せ集めで一つの動詞を作る」現象を補充法(suppletion)と言います。good-better-best、bad-worse-worst も同じ現象です。

補充法は使用頻度が極端に高い語にだけ起きるという特徴があります。理由は単純で、毎日使う語は形が不規則でも記憶が保たれるからです。逆に言えば、go / be / good / bad が不規則なのは、それだけ使われてきた証拠です。

他の言語でも同じことが起きています。フランス語の aller(行く)は、未来形が ir-、現在形が v- と3つの語根の寄せ集め。スペイン語の ir も同様です。「行く」という動詞は、なぜか世界中で継ぎはぎになる——言語学ではよく知られた不思議のひとつです。

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🏷 went 補充法 不規則動詞

まとめ

Q. go の過去形が went なのは、別の動詞から乗っ取ったから

A. went はもともと wend(進む)の過去形。go 本来の過去形 ēode は消滅した。

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